EXHIBITION 展覧会のご案内

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女性美 The Beauties He Loved

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

 「女性」-それは芸術の世界で最も重要なモチーフの一つです。しかし、作品の作り手、作られた時代、作られた地域によって女性美の定義は様々であり、その多様性が時には観る者を喜ばせ、時には驚愕させ、時には混乱させてもきました。  一方、創立者・松岡清次郎が生涯をかけて一代で築いた松岡コレクションは、清次郎個人の好みが素直に反映され、蒐集品すべてに一貫した共通性を見て取ることができます。 今展ではこの一個人が自らの審美眼のみを頼りに蒐集した、古今東西、女性に関する作品を一堂に公開し、芸術における女性美の多様性と共通性を探ろうと思います。清次郎が、作家が、時代が、地域が愛した女性たちに囲まれながら、春の

展示内容のご案内

展示室1

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

古代は実に、豊かな想像力と、ロマンにあふれています。特に、いにしえの人々の生活を取り巻いていた彫刻や絵画そして、書き記された文書などから、私たちは遥かな世界へと旅立ち、多くの学びと、イマジネーションを広げることができます。 なかでも、アートの世界における「女性」の存在はことのほか重要です。美・豊穣・命の象徴として、女性像は欠くことができないからです。 現在のトルコに位置するアナトリアにはB.C.7000年ころの遺跡も存在し、地母神や女性像が出土しています。展示室1では「アナトリアのヴィーナス」ともいえる、豊満で生命力あふれる女人像をはじめとし、古代オリエント世界の「女神像」や、「女性像」をご紹

展示室2

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

オーストリア人画家、オスカー・ココシュカから「現代彫刻の歌麿」と評されたイタリア人彫刻家エミリオ・グレコ。30代で初めて中央の大きな美術展へ出品し、初めての個展を経験した「遅れてきた彫刻家」は、後半生には、日本を始め世界各地で個展や巡回展を開催するなど、その官能的表現が高く評価されました。  一方、グレコが中央にデビューを果たしたその頃、イギリス人彫刻家ヘンリー・ムアは20世紀を代表するマリア像《聖母と幼児キリスト》を聖マタイ教会のために完成させました。小さな子供を守る母親をテーマにした《母と子》、もっとも自由でかつ安定した姿勢を表現した《横たわる女》など、ムアにとって女性というモチーフは、生

展示室3

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

展示室3では、インドのヒンドゥー教に登場する女性達の彫刻を常設展示しています。パールヴァティー、ラクシュミー、サラスヴァティーは単に三大神シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの神妃というだけでなく、各々が特色豊かな女神として信仰されています。 シヴァの持つ性力(シャクティ)の源として優しく、そして官能的にシヴァに寄り添う「ヒマラヤの娘」パールヴァティー 不死の薬アムリタを作る海から生まれた、富と幸運の女神ラクシュミー 聖なる川が神格化された、知恵と芸術の女神サラスヴァティー この三人の共通点は、いずれも神話の中で絶世の美女と謳われているところです。  また、樹神やヤクシーは、もともと、ヒンドゥー教や

展示室4

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

いつの時代も、どの地域でも、女性の姿は命と、豊穣と、美の象徴として捉えられてきました。歴史を伝える書物の多くは、男たちの戦いや、偉業を伝えるものですが、「女神」や「女性たち」はときに、歴史を揺るがすような働きを遂げています。  展示室4ではエジプト、シュメール、エトルリア、ギリシア、ローマ、中国、日本など、松岡清次郎が、自らの審美眼だけを頼りに生涯をかけて蒐集した、古今東西の美しい女性たちをご紹介します。 数々の歴史を伝える、美の共演を、ごゆっくりお楽しみ下さい。

展示室5

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

青年のころから、美しいものをこよなく愛した松岡清次郎が、初めて手にした美術品は日本画だったそうです。美術館設立前は、ここ白金台の住まいの、長い廊下の奥の自室の床の間に、季節や行事に合わせた掛軸が飾られていました。その床の間はこの、展示室5に移築されています。  また、院展や日展などの公募展にも足しげく通い、現代作家の作品と対峙することにも旺盛でした。ここにご紹介している作品も一つひとつ、自らの目で選び抜いた女性たち。  今回は女性の描いた「女性」と、男性の描いた「女性」の違いにも注目して、ご覧ください。

展示室6

2012年1月5日(木)~4月15日(日)

晩年の清次郎は、海外オークションでの落札と併行して、国内の公募展にも足繁く通い、気に入った若手作家の作品を買い上げていました。 例えば 昭和48年(1973)6月、ロンドンのクリスティーズオークションで18〜19世紀の薩摩焼《色絵婦人像》、《色絵太夫像》、《色絵女官像》(いずれも展示室4で展示中)を落札、5ヶ月後の日展に出品された斉藤高徳《若いおんな》を購入 昭和50年(1975)7月、ロンドンのサザビーズオークションでヘレニズム期のテラコッタ《婦人像》、《アフロディテ》(同上)を落札、4ヶ月後の日展に出品された陶山定人《若き日》、小野澤健一 《夏に立つ》を購入 というように。  当館の書庫に

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(2009年11月26日)