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スタッフブログ

特別展示 中国青銅器 金文

会場:展示室 1

会期: 2022.04.26火 ~ 07.24日

館蔵の中国青銅器20件の中から、3つのテーマを3会期に分けて展示いたします。

第三弾は、「金文 きんぶん」と題して、文字の記された青銅器をご紹介します。

出品リスト

紀元前1600年頃、古代中国の王朝 夏が湯王によって滅ぼされ、商(殷)が建国されました。このころ青銅鋳造の技術が高度に発達し、商から周時代にきわめて優れた青銅器が多数製作されました。

商周時代は祖先神を(まつ)卜占(ぼくせん)を重視して(まつりごと)が行われ、宗廟で祭祀を執り行う際に青銅製の容器や楽器を使用しました。これらは常に宗廟に備えられた祭器で「彝器(いき)」と呼ばれます。

古代中国の青銅器に刻まれた文字を「金文」と呼びます。これは漢字のルーツといわれ、中国では紀元前から研究されています。一文字が刻されるところから始まり、時を経て、長文が刻まれるようになりました。その文字を読み解くと、古代中国社会の成り立ちなども伝わります。「金文」は青銅器の形や用途、文様とともに、人々の暮らしや思想を生き生きと語っているのです。

商時代後期から、青銅彝器に図象文字とよばれる符号が記されるようになります。
これらは、青銅彝器を所持する一族をあらわすシンボルマーク「族記号」と考えられています。

族記号に加えて祖先名の金文を記した青銅彝器も多数つくられました。祖先名は、「父」、「母」、「祖」 などの尊号のあとに十干(甲乙丙丁…)であらわした名前が付されています。
このような青銅彝器は、名が記された祖先を祀るためのものと考えられています。

はじめ1文字の符号だった青銅彝器の銘文は、商時代末~西周時代へと時を経て、簡単な文章があらわされるようになりました。
短い銘文の中に、青銅彝器を作った(注文した)作器者や祀る対象者の名が記され、製作の経緯を伝えています。