loader

Now Loading...

TOP > スタッフブログ > 松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1 故きを温ねて

スタッフブログ

松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1 故きを温ねて

会場 展示室5・6

会期 2022年4月26日(火)― 7月24日(日)

    前期 4月26日(火)— 6月5日(日)

    後期 6月7日(火)— 7月24日(日)

悠久の時を経て今も記憶に残る人々、いつの世も変わらぬ願い。万人の共感を呼ぶこれらの主題は、古くから数多の画家たちによって描かれてきました。今回は歴史人物のエピソードや画面に暗示されたしあわせの兆しをご紹介します。

作品には、主要なモティーフとともに、画家の思いが込められています。 堀川公子《古経を配す》は、かねてからの構想に拍車をかけた経文との出会いが生んだ作品です。

大山忠作《辨慶(市川団十郎)》

モデルは、「勧進帳」の辨慶の衣装を着けた 12代目 市川團十郎(1946 昭和21-2013平成25)。

背後の 不動明王が、屋号「成田屋」と成田山新勝寺との縁を表しています。

1. 中国に由来する言葉・人

古来、先進の中国文化を摂取し、吸収してきた日本文化。ことわざや故事にまつわる作品をご案内します。

橋本雅邦《諸葛亮読書図》

諸葛亮(孔明)は、27歳の頃、三顧の礼をもって劉備玄徳に迎えられたという軍師です。

彼が嫡子に残したと伝わる『誡子書』には、「学ぶにあらざれば以て才を広むるなく、志あるにあらざれば以て学を成すなし」(学ぶことで才能は開花し、志がなければ学問を大成させることはできない)との記述がみられます。

山元春挙《萬代不易図》

杉の古木に導かれるように視界が展開し、馬を牽いて登る農夫が雄大な光景を強調しています。画題の「萬代不易」(いつまでも変わらないこと)は、常緑の杉や山頂の万年雪であらわされます。

2. 福を呼び込む花鳥画

岡本秋暉《牡丹孔雀図》
荒木寛畝《老松孔雀之図》

今尾景年《柘榴錦鶏図》

中国絵画からもたらされた画題は、日本の絵画に深く浸透し描き継がれていきました。なかでも花鳥画は幸福のサインにあふれており、落葉期をもたない常緑樹は不老、華やかな牡丹は富貴を象徴しました。

3. とこしえへの願い

今も昔も不老不死は究願の願望です。古代中国では神仙になって仙術を用い、不老不死を実現するという神仙思想が流行し、民間に広まっていきました。日本でも仙人や蓬莱山は、数多の画家たちによってしばしば取り上げられています。

田能村直入《蓬莱一角図》
橋本雅邦《鉄拐仙人》

4. 新たな出会い

線描の美しさと優美な色彩をもって歴史画を描き続けた真野満。伝統的なテーマにとらわれることなく、 熱心に古典研究を重ねて 「 発掘 」した印象深い人物やエピソードを取り上げています。

真野満《後白河院と遊女乙前》

当時の流行歌、今様(いまよう)を愛した後白河法皇の人間味あふれる一面を捉えた作品で、身分の差を超え、今様の名手 乙前(おとまえ)に歌を習ったという歴史のひとコマです。

真野満《鳴弦(上毛野形名の妻)》

上毛野形名(かみつけののかたな)が、蝦夷との戦いに破れそうになった時、妻の勇気と機転で優勢を取り戻したという『日本書紀』に取材した作品。

真野満《藤三娘》

藤原不比等の3女で、聖武天皇の妃となった光明皇后が法華経を繙くとき、天女が現れ祝福するさまが表されます。

前期の出品リストはこちら